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君にすれば永遠なんてものは儚く脆いと言われるだろう
永遠なんて有りはしないし、始まりがあれば必ず終わりがやってくると。

それは一般的な考えだよ、それを今から教えるから。
俺の捧げる永遠のカタチを君に。。。


【リング】


平日の午後、今日は学校側の都合とかで午前中授業だった俺は
億泰、康一と簡単に昼飯を済ませた後、帰りがけに露伴の家を訪ねた。
気配はあるもののベルを鳴らしても応答は無く、
こりゃー仕事中かなぁ~と思った俺はその足で中庭に回って見ることにした。
火事で焼けた跡もすっかり消え、程よく手入れのされた芝生と草花。
露伴がやったのか…いや、そんなワケないよな、土いじりとかするタイプじゃねぇーもん。
しかし何故か脳内をめぐるのはガーデニングを楽しむ露伴の姿、有り得ないと思えたその姿に笑いが吹き出した。


コンコン…と、背後に音を聞き振り返ると、
やや不機嫌そうな露伴が両腕を組んで此方を凝視しているではないか…。

「あ、居た」

「あ、って何だよ、あっ、って…失礼だな、君は。」


音を立ててガラス戸を引き開け、サンダルを突っ掛けながら露伴は中庭に降りてきた。
厚手のニットにスキニーパンツ姿、露伴にしてはシンプルな装いで
男性特有の細身が強調されていた。


「仕事中じゃなかったんスか?」

「仕事中だったさ、しかしな、一息ついて顔を上げた先に
庭へ向かうデカい背中が映りもしたら泥棒か何かだと思うだろう、普通。」


これは失礼、どうやら邪魔をしてしまったらしい。
あからさまに不機嫌そうな表情で髪を掻く露伴の横顔に苦笑いでスイマセンと謝った。
こうして俺は無事、家の中へと招き入れられ露伴の仕事場へと通された。
原稿インクの香りが漂う露伴の聖域、彼の城である。


「適当に時間潰してろ」

「どーも」


椅子を回し、さっさと作業に戻る露伴の背中に俺は返事をした。
先程の表情からヤバイかなとさえ思ったが、どうやら今日は機嫌が良いらしい。
普段ならリビングで待機か下手すれば追い出されるところを
今日は仕事部屋で待ってていいと言うのだから…何かあったのか。
答えを持つ本人は仕事の真っ最中、まぁ…いいか。

自分的結論の出た俺は室内にあるソファーへと腰を降ろし、
鞄から雑誌を取り出すと適当なところで開いて読み始めた。
ペンが紙に走る音、時折外から聞こえる車の走り去る音、互いの呼吸する音、、、
声は無いが沈黙とは違う静寂の中にある穏やかな心地良さ。

そういやぁー同級生とかの会話で耳にする、付き合いたて一ヶ月の初々しいカップルが
『一緒にいられるだけで幸せ』というが、どうやらあれは嘘では無いらしい。
甘ったるくて青臭いガキの言いそうな台詞だと目の前の人には怒られそうな話だよな。
しかし少なくとも今この場で俺はそう思えているわけであって…。



「前々から思ってたんスけど、言ってもいいスか?」

「なんだ、改まって…」


てっきり返ってこないかと思っていた俺に意外にも反応を返してくれた。
雑誌を捲るフリをしながら、俺は話を続けてみることにした。


「露伴て、オシャレさんスよね」

「はぁ…?」


まぁ、何を言っていやがるんだと言わんばかりの当然の反応デスヨネ~。
声は驚いているっつーのに相変わらず振り向いてくれそうに無い。
今、どんな顔をしているんだろうと、雑誌を閉じた俺はスリッパを鳴らしながら露伴へと近づいた。


「服装もそうですけど(たまにハイセンス過ぎて理解できねぇーことあるけど)
ネックレスとか指輪とか、いつもしてるイヤリングとかさ~」


右側真横に位置づけて露伴の顔を覗き込んでみると
ペン音に対して意外にも原稿はあまり進んではいなかった。
耳に揺れるGペンをモチーフにしたイヤリングは露伴らしくてとても良く似合ってると思う。
と、いうかこれ以外のイヤリングを付けている姿を見たことがない。


「仕事中は他のアクセサリー外すのに、ソイツだけはお気に入りなんスね。」


耳に揺れるイヤリングに触れようとした時、くるりと勢い良く振り向かれ指が止まった。
強い視線、ヤバイ、怒らせたかも…と押すにも引くにも動けない俺に
呆れまじりの溜息と共に露伴はペンを置いて、此方へ椅子ごと身体を向けた。


「仕事している時は邪魔はモノは入れたくないんだ。
それに僕は僕の価値観に合うものしか身に付けない。
道端に石ころが転がっているとしよう、そいつが他人にとってはガラクタだろうと
僕が価値を見出せばそれは僕にとって大切なものに成りうるのさ。
逆を返せばどんなに高価で歴史的価値があるものだとしても
僕が興味を示さなければそれはただのガラクタになっちまう、肝心なのは自分のココだって事だよ。」


そう言ったかと思えば、露伴は目の前にある
俺の胸元に指を押し当てて満足そうに微笑んでみせた。
大した力でも無いのに、押された部分が熱い…
やっぱ俺の惚れた相手はグレートだぜ。
いとも簡単にハートを射抜いてかっさらっていくんだからよぉー…!


「クス…阿呆ッツラが更に惚けててるぞ、それに近い。
そろそろ退けてくれ、仕事にならないじゃあないか」


そう言って指を放そうとした露伴の手を逃がすまいと捕まえ
なんだと言わんばかりの表情も気にせずに露伴の手の平を親指で押しなぞった。


「やられっぱなしじゃカッコつかないっしょ、じっとしててくれよ…」


「なっ…仗助お前一体、何…っ…っ!!」


焦る露伴にもお構い無しに俺はそのまま指に噛みついた。
奇しくもそれは左手で、白く細い露伴の薬指には俺の歯型がリング状にくっきりと浮き残ってくれた。
なるべく痛みのないように注意したつもりだったが、当然の如く露伴の表情は困惑していて
振り払われ解放された左手を覆うように右手で撫でながら顔を顰めている。


「似合うじゃん、一応聞くけど痛かったっスか?」


「…お前は本っ当に馬鹿だなっ!!;考えと行動が直結過ぎるだろう…!!;
痛みよりもビックリして何が何だか理解できないね。」


赤く残った痕を見せつけるように左手を差し出す露伴。
そいつを包むように両手を伸ばし、噛んだ痕を指で撫でながら
露伴へと視線を合わせて理由を話し始めた。


「それなら仕事中に邪魔にはならないっしょ?
俺のハートかっさらわれたままじゃカッコ悪いし、俺も露伴と繋がっていてぇーもん。
永遠を誓うこの指に、いつか本物プレゼントできるよう漢・東方仗助、精進する次第っス…//」


「左手の薬指…ってお前もベタだな、これだからガキは困るんだよ。
いいか、永遠てヤツは漠然としすぎててリアリティがなさすぎる。
そんなもの信じろなんて無理な話だ」


露伴にとってリアリティが全てなのは随分前から承知済み。
俺だってこの先100年1000年後なんて全然想像つかないもんは夢があっても信じられない。


「デカく考えるからっスよ、俺の言ってる永遠てのはスゲー身近にあるもんなんスから。」


視線を屈めて露伴へと視線を合せ、そうじゃあ無いと首を横に振ってみせた。


「俺のこれからの時間、俺の生きている間の時間を露伴に上げます。
俺の中で永遠は自分が生きてるときしか考えられないから、その間はきっと、ずっと露伴を想ってる。
これはその証、まだ仮の指輪っスけどね…//;」


そう言って、また薬指をよく見える位置まで持ってくると
露伴が小さく吹き出すように笑みを零してみせた。


「バカ正直なお前らしい…実にお前らしい答えだな、仗助…//
ククク…ッ…しかし、噛み付くのがプレゼントだとは、とんだ野獣の彼氏もいたもんだな。」


「このくらいでなきゃ露伴とは付き合えないっスよ、多分…//」


露伴の笑顔に、どうやら俺の答えは気に入ってもらえたらしい。
永遠なんて誓わなくてもアンタを幸せにする自信、俺には充分過ぎるくらいあるのだから。


【END】


====================

こっそりとサイトにお邪魔しておりました、いちさんのリクエストで書かせて頂いた仗露です。
いちさんからのネタは本当にどれもこれも可愛くて、どうやってどうしてやろう…//!!
こんなに甘くしちゃって良いものなんだろうかと思いつつ書いておりました。
仗助君が露伴先生の指に自分の歯型で指輪を作るお話を聞いて
いてもたってもいられなくなりました(*´д`*)


当初、仗助君に『露伴先生って結婚式って挙げたいと思う方?』から始まり
『俺、その相手予約する、コレそのサインね』という形で終わらせよう思っていたのが
だいぶ違う結果になりました。二人が幸せなら私は万事オーライなんですけどね(*´∀`*)

因みに副題は【ダイアモンドは永遠の輝き】でした。

いちさん、ありがとうございました!
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